ワキガが遺伝する確率よりも、予防と対策を知ることが肝心です

ワキガは子供に遺伝する?~遺伝のメカニズムを知る~

ワキガで悩んでいる人の多くは「子供もワキガになるのでは?」と心配しています。結論からいえば、ワキガは遺伝します。しかし、ワキガは事前に対策を把握していれば、十分に対処ができます。ここでは、ワキガの遺伝する確率や対処方法を紹介していきます。

ワキガの遺伝の真意とは

前述したとおり、ワキガは遺伝します。ワキガの原因とは、脇の下にあるアポクリン汗腺と呼ばれる汗腺から分泌される汗と、その汗をもとに増殖する菌が原因です。アポクリン汗腺から分泌される汗は通常の汗とは違い、タンパク質や脂質などの成分も同時に排出されます。このアポクリン汗腺は人によって発達している人と発達していない人が居て、発達している人がワキガになります。そして、アポクリン汗腺が発達している体質というのは遺伝します。つまり、ワキガの遺伝とはアポクリン汗腺の遺伝だということです。なお、アポクリン汗腺は年齢とともに発達し、20代前半でピークに達します。その発達具合により、ワキガの臭いも大きく変わります。

優性遺伝によって起こるワキガの確率とは

ワキガは、優性遺伝します。優性遺伝とは両親の遺伝子情報が組み合わさる時、遺伝しやすい遺伝子情報のことです。これを優性の法則といいます。例えばワキガの人をAとし、ワキガではない人をaとします。この二人が結婚した時、子供の遺伝子情報はAaとなります。そして、優性の法則によりワキガ体質であるAの特性が子供が遺伝されやすくなります。もちろん、時として劣性遺伝子のほうが遺伝されることもあるので、どちらかの親がワキガでなければ遺伝する確率は50%です。しかし、両親ともにワキガだった場合、子供がワキガになる確率は80%以上といわれています。ちなみに、劣性遺伝子とは劣った遺伝子情報という意味ではなく、遺伝されにくい遺伝子情報のことを意味します。

美容外科医からの補足情報

ワキガを自覚する時期にも注意が必要です(美容外科医)

ワキガを自覚するようになる年頃は、二次性徴が始まる9~13歳ころからです。この頃に、アポクリン汗腺が成長を始めます。この時期の子供というのは、いわゆる思春期です。そんな時期にワキガだということを自覚するのはコンプレックスの原因となることが多いです。コンプレックスを抱いた結果、あまり人前に出たがらない内向的な性格になることが懸念されます。これは防ぐことはできません。よって、いかにワキガを防ぐのかではなく、いかに子供が傷つかずに成長するためのサポートを行うかということを重点に置きましょう。だめな例として、子供のワキガに過剰に反応するということが挙げられます。これはかえって子供の心を傷つけてしまいます。よって、過保護にならず、自然体で接することを心がけましょう。

大人と子供のワキガ治療は違う

子供のワキガは年齢によってわかりづらく、治療の進め方も違います。特にリスクの低い方法で治療を検討している場合は、子供向けのワキガ治療を選ぶことが大切です。

子どもへの遺伝を見極める【チェックポイントの解説】

子供

子供のワキガ問題を解決するためには、遺伝を早急に見極めることと、適切な対処が必要になります。早めにワキガの遺伝を把握しておき、適切な対処を行いましょう。そうすることで子供の持つコンプレックスを解消することができます。

チェックポイントでみる遺伝の判断基準

耳垢が湿っている
耳は、本来の汗を発するエクリン汗腺がない器官のため、汗をかきません。しかし、アポクリン汗腺はあるので、ワキガが遺伝している(アポクリン汗腺を遺伝している)場合、アポクリン汗腺から分泌される汗で耳の穴は湿るのです。ただし、耳垢が湿っているからといってもワキガ体質とは限りませんので早合点しないように気をつけましょう。
脇汗の量が多い
アポクリン汗腺から分泌される汗は様々な成分が含まれているので通常の汗とは違い透明ではなく、乳白色であることが多いです。

これらの基準はあくまでも目安

上記した項目に当てはまる場合、ワキガ体質である可能性があります。しかし、注意してほしいのはあくまでも「可能性がある」ということです。上記の条件全てに当てはまっているから絶対にワキガになるというわけではありません。耳垢が乾燥している人でもワキガのケースがあり、確証はありません。よって、耳垢が湿っていても、シャツの脇の下が黄ばんでいるからワキガだと決めつけるのは早計です。これら2つはあくまでも目安と考え、過剰に心配しないように注意しましょう。

食生活の改善で子どものワキガは抑えられる?

子供にワキガが遺伝したとしても、その臭いの発生を抑えることができます。その方法の一つに、食生活の見直しがあります。

腸肝機能を整えることでワキガは抑えられる?

アポクリン汗腺から分泌される汗を防ぐことはできません。しかし、その臭いのもととなる物質を減らすことで汗から発される臭いを減らすことができます。そして、臭いのもととなる物質は腸と肝臓から作られます。臭いのもととなる物質は腸内で生成され、肝臓で無臭化され、尿として排出されます。しかし、腸肝機能が弱まることで臭い物質は大量に発生し、無臭化しきれず体臭となって発生します。これは、逆にいえば、腸肝機能が強ければ臭いを抑えることができるということです。

食生活の偏りがワキガを増進させている

腸肝機能の衰えの他に臭いの原因を作っているものが、肉に偏った食生活です。タンパク質は体を作るために必要な栄養素です。そして、体を作るということはアポクリン汗腺も成長するということです。また、タンパク質と同じく体臭を強めてしまうのが、脂質です。アポクリン汗腺から排出されるものには、脂質も含まれています。つまり、脂質を摂取すればするほど排出される脂質の量も増えてしまうということです。よって、過剰摂取には注意しましょう。

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